Interview#01
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2021年7月にオーファンパシフィックに入社した福有さんは、事業戦略部で新規希少疾患治療薬のライセンス導入・提携管理を担当する傍ら、2024年10月に新設されたRareReach部で患者志向の取り組みを推進しています。彼が語るのは、企業理念の策定に関わった経験と、その背景にある深い想いです。
理念は「トップダウン」ではなく「社員発」
福有さんが入社して間もない2021年秋、社長交代を機に企業理念を再構築するためのプロジェクトが立ち上がりました。特徴的だったのは、社員自らが理念を考えるというアプローチ。希望者を募り、8名のメンバーで議論を重ねました。
「トップダウンではなく、社員が自分たちの言葉で理念を作る。そんなプロジェクトのリーダーに手を挙げました。入社直後から、会社の未来を議論する若手中心の会に参加していたこともきっかけの一つでした。」
「治りづらさ」と「生きづらさ」──患者さんの現実に向き合う
理念策定の議論の中で、福有さんたちが重視したのは、希少疾患の患者が抱える「治りづらさ」と「生きづらさ」の二つの課題でした。
「製薬会社として、治療薬の開発は当然の使命です。でも、それだけでは患者さんの生活は変わらない。病気の“治りづらさ”だけでなく患者さんの“生きづらさ”にも向き合う必要があると考えました。」
この考えは、入社以来福有さんが関わってきたRare Disease Day(RDD)活動や、患者支援団体との交流から得た学びに基づいています。患者本人だけでなく、支える家族もまた困難と向き合っている─その現実を理念に反映させました。
「笑顔と幸せを届ける」──薬以上の価値を
最終的に策定された理念は、「希少疾病を持つ患者さんとご家族に笑顔と幸せを届けます」という一文から始まります。薬という言葉をあえて使わず、「笑顔と幸せ」を掲げた理由について、福有さんはこう語ります。
「薬を届けることは手段であって、目的ではありません。私たちが目指すのはその先、患者さんとご家族が笑顔で暮らせる社会です。」
理念には、社長が好んで使う言葉「Leave No One Behind(誰一人取り残さない)」も盛り込まれました。
これは、治療が難しい患者も含め、すべての人に目を向けるという強い意志の表れです。

理念が社員にもたらしたもの
理念が制定された当初、社内では「生きづらさ」にまで踏み込んだ考え方が新鮮だと受け止められたといいます。今では、社員の多くが理念の一文を自然に口にできるようになっています。
「理念があることで、日々の業務の中で『この仕事は患者さんの笑顔につながっているか』と考えるきっかけになります。理念は、私たちの使命であり、行動の指針です。」
未来へ向けて
福有さんは、理念の実現に向けて今後も活動を続けていくと語ります。
「理念の策定は策定は社員にとって大きなチャレンジであり、いろいろな気付きを得ることができました。理念を実現し、患者さんとご家族にできるだけ多くの笑顔と幸せを届けるために、
私たちができることを一つずつ積み重ねていきたいと思っています。」

