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問い合わせ対応から資材確認まで
薬が正しく使われる場面を支えるメディカルインフォメーションの仕事
メディカルインフォメーション担当
薬局の窓口では、患者さんを前にして「この薬は一包化してよいのか」「カプセルを開けてよいのか」「飲み忘れた時はどうすればよいのか」といった確認が必要になることがあります。そうした医療現場からの問い合わせに、根拠を確認しながら回答します。
患者さんと直接話す機会は多くありません。それでも、医師や薬剤師が患者さんに説明する場面のすぐ後ろに、メディカルインフォメーションの仕事があります。
「そういう答えが欲しかった」に支えられて
私たちの役目とは――。
「病院や薬局の先生方からいただく薬や病気に関する質問に、根拠に基づいて正確に回答すること」
問い合わせの一次対応はコールセンターが担いますが、すぐに回答できない内容は、メディカルインフォメーション担当者が文献や社内資料を確認し、回答方針を整理します。時には、目の前で患者さんが待っているため、短い時間で回答が求められることもあります。
その中で大切にしているのは、質問の言葉だけを見るのではなく、相手が本当に知りたいことを汲み取ることです。
「先生の質問の意図をきちんと汲み取れた時は、よかったと感じます。『そういう答えが欲しかった』と言っていただけると、必要な情報を届けられたのだと感じます」
一方で、会社として回答できる範囲には限りがあります。十分な根拠がないことや、判断できないことについて、無理に答えを作ることはできません。確認できていること、確認できていないことを分け、正確に伝える。その線引きも、とても重要です。
問い合わせに答えるだけではない仕事
業務は、問い合わせ対応にとどまりません。医療関係者向け資材の作成や内容確認にも関わります。
また、MRが医療関係者へ適切な情報提供を行えるよう、学術的な観点から情報提供内容の確認や支援を行うこともあります。インタビューフォームをはじめとする各種資材についても、最新のエビデンスや添付文書に基づき内容を確認しています。
会社から出る情報が、根拠に基づき、誤解なく伝わる内容になっているかを確認することも大切な役割です。
薬は、患者さんの手元に届いてからも、正しく使われて初めて治療につながります。そのためには、医療関係者が迷わず説明できる情報、患者さんが必要な時に確認できる情報を整えておく必要があります。
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情報が少ない中で、伝えられることを探す
希少疾患領域では、患者さんの数が少ないため、臨床データや論文が限られていることがあります。
「患者さんが少ないので、データも少なく、論文も多くありません。だからといって『ありません』だけでは、先生も困ってしまいます。症例報告などを確認し、参考になる情報があれば、根拠を示しながらお伝えします」
十分な情報がない中でも、医療現場ではその時に判断しなければならない。限られた情報を丁寧に確認し、何を根拠として伝えられるのかを探し、提供することは、希少疾患の薬を適切に使っていただくことにつながります。
使いやすさへの声と、すぐには変えられない難しさ
「オーファンパシフィックに入る前には聞いたことのなかった病気がたくさんあります。長く薬を飲み続けなければならない方も多い。薬によって少しでも楽になる人がいるのだと思うと、知らなかった世界を知ると同時に、やりがいを感じます」
一方で、薬の剤形や包装に関する声が届くこともあります。小さなお子さんや、長く薬を飲み続ける患者さんにとって、薬の形や量、におい、容器の扱いやすさは、日々の負担に直結します。医療現場から「こうだったら使いやすいのに」という声があっても、薬の剤形や包装は、品質や安定性、製造方法にも関わるため、すぐに変えられるものではありません。共感できるからこそ、簡単に「できます」とは言えない難しさがあります。だからこそ、届いた声を受け止めたうえで、今ある薬をできるだけ適切に使っていただくために、どのような情報を用意できるかを考えることが大切です。
迷う前に、たどり着ける情報を
最近では、医療関係者が電話で問い合わせる前に、まずホームページなどで情報を調べることも増えています。よくある問い合わせを整理し、FAQとして公開しておくことも、医療現場を支える方法の一つです。また、インタビューフォームや医療関係者向け資材を通じて、必要な情報へ迅速にたどり着ける環境を整えることも、メディカルインフォメーションの重要な役割だと考えています。
「きちんと情報を表に出しておけば、電話をするより先に、皆さんが自分で調べてくださるのではないかと感じています」
今後については、「必要な時に迷わず使える情報を、きちんと用意していきたい」と話します。
患者さんのそばに直接立たなくても、必要な時に信頼できる情報を届けることで、薬が安心して使われる場面を支える。
医療現場と患者さんをこれからも情報で支えていきます。
